生活の知恵

調理器具をかしこく使って光熱費節約3ー茹で卵ー

  茹で卵を作る時に使う主な調理器具は、コンロではないでしょうか。他にも茹で卵を作る調理器具があるようです。
  炊飯器電子レンジなどです。ご家庭によって使う調理器具の大きさ茹でたい卵の数前後に作られるメニューも異なります。時と場合によってどちらが光熱費の節約になるかも変わってきます。
  今回は、茹で卵を作る時に使う調理器具の節約術についてつづっていきます。それぞれの事情も状況も異なりますので、用途によって上手に選んで使うと節約に繋がると思います。

茹で汁を再利用して節約

茹で卵は水から作るしかない?お湯からでも作れる?

  茹で卵はお湯からでも作れます卵をそのまま沸騰したお湯に入れると、殻が割れることがあるので、卵を水で濡らして、鍋の底に静かに沈めて下さい
  固ゆで卵を作る時、多くの方は鍋に水を入れ、卵が完全に水に沈んだ状態で鍋を火にかけ、黄身が偏らないように卵を時々回転させながら沸騰させ、更に10分以上加熱を続けているようです。そこで気になるのが、ガス代ではないでしょうか。
  1リットルの水を沸騰させるのに5分かかるとして計算すると、約15分間ガスを使うことになるでしょう。中火で5分、弱火で10分としてガス使用量やガス代の計算をすると、以下のようになります。

中火で5分間にかかるガス使用量が約0.025立方メートル。
弱火で10分の場合は約0.013立方メートル。
中火で5分、弱火で10分の合計ガス使用量は約0.038立方メートル
とある都市ガスは1立方メートル当たり150円。
とあるプロパンガスは1立方メートル当たり500円。
都市ガスの場合、150×0.038=5.7円
プロパンガスの場合、500×0.038=19円

沸騰後も弱火にせず中火で加熱を続けた場合は、中火で15分、約0.075立方メートルのガスを使用します。その場合、とある都市ガスで計算すると約11.3円のガス代がかかります。
とあるプロパンガスで計算すると、約37.5円のガス代がかかることになります。

固ゆで卵を作る際、水から茹でれば都市ガスで6円~12円、プロパンガスだと20円~40円のガス代がかかるようです。
  茹で卵は、お湯からでも作れますので、何か食材を茹でた後の茹で汁を利用するとガス代の節約になります

茹で汁を再利用して、ガスコンロで茹で卵を作ると、ガス代はどのくらい?

  茹で汁で固ゆで卵を作る場合、加熱時間は沸騰後弱火で3~5分程度で十分です。蓋をして3分~5分弱火で加熱したら、火を止めて10分程度保温します。保温後は、冷水につけて急激に冷して下さい。温度差が激しい方が殻をつるっと剥くことが出来ます。冬場は湯の温度が下がりやすいので、加熱時間を長くして保温時間を短くする方が良いでしょう。
  茹で汁を再利用してお湯から固ゆで卵を作った場合にかかるガス代を計算してみました。
  中火で1分間、弱火~とろ火で3分間ガスコンロを使用した場合、中火で1分加熱に約0.005立方メートル、弱火~とろ火で3分加熱に約0.003立方メートル、合計約0.008立方メートルのガスを使用するようです。
  1立方メートル当たり150円の都市ガスで計算すると
150×0.008=1.2円
1立方メートル当たりの単価500円のプロパンガスで計算すると
500×0.008=4円
  茹で汁を再利用して3分~5分の加熱時間で作れる固ゆで卵にかかるガス代は、とある都市ガスの場合1.2円、とあるプロパンガスの場合4円になるようです。
  ガス使用量は、コンロによっても異なりますので、とあるガスコンロだと思って下さい。
  ガスの単価も都市ガスとプロパンガスで大きく差がありますし、都市ガスは1立方メートル当たり150円程度ですが、プロパンガスはガス会社によって個別に単価を設定しているようなので、公表されていないケースが多く、1立方メートル当たり500円~900円にものぼるケースもあるようです。ガス会社に問い合わせ、1立方メートルあたりの単価を尋ねてみると良いと思います。

茹で汁を再利用して、電子レンジで固ゆで卵を作ると電気代はどのくらい?

  電子レンジで炊飯できる容器を使うと、一度に5個以上は作る事も可能です。また、炊飯用の容器なので、吹きこぼれなどの心配もありません。この容器を使って、茹で汁を再利用し固ゆで卵を作ります。
  まず、茹で汁を容器に入れ卵をアルミホイルに包み静かに沈めます湯から作る場合は、湯の量が多い方が加熱時間を短縮できます
  容器にふたをして、電子レンジ500Wで3分程度加熱し(途中で沸騰しますが、沸騰しない場合は加熱時間を追加してください)、その後300Wで3分加熱し、そのまま10分程度保温します。
  加熱終了直後は、まだ黄身が固まっていないので、保温中に黄身が固まると思って下さい。冬場は、保温中、湯の温度がすぐに下がってしまうため、加熱時間を長めにとりましょう。また、湯の量が少ない場合も、温度が下がりやすいため、加熱時間を追加する方が良いでしょう。追加で加熱する時は、300W程度で十分です。ワット数を切り替えられないレンジの場合は、レンジ弱で加熱します。
  500Wで3分間、300Wで3分間加熱した時の消費電力量は0.04kWh1kwhあたりの電気代が22円で計算すると0.88円の電気代になります。
  電子レンジで茹で卵を作る場合、電気代以外にアルミホイル代がかかります卵1個を包むためにアルミホイルを10cm使うとすると、約1円のホイル代がかります。卵5個をホイルで包むなら、1個ずつ包めば5円。上手に複数個包んでも3円程度はかかるでしょう。
  茹で汁を再利用して電子レンジで茹で卵を作った場合、電気代とアルミホイル代を合わせて計算すると、卵5個分で3.88円~5.88円程度のコストがかかるようです。
  電子レンジで茹で卵を作ると、電気代よりアルミホイル代の方が高くなるようです。ホイル代は卵の個数が多くなるほど高くなりますので、まとめて茹で卵を作りたい場合は計算してみる方が良いでしょう。ガスの単価にもよりますが、ガスコンロを使用する方が節約になるケースもあるようです。電子レンジで茹で卵を作る容器も販売されているようなので、容器をお持ちの方はアルミホイルなしで茹で卵が作れるようです。アルミホイル代がかからないなら、電子レンジで作った方が節約になりそうですね。
  ガスの単価が高いプロパンガスを利用されている方も、電子レンジで作った方が節約になるようです。

茹で汁を再利用してガスコンロで5個の茹で卵を作ると、都市ガスの場合6円~12円プロパンガスだと20円~40円電子レンジで作るとアルミホイル代を含めて4円~6円のコストがかかるようです。
  プロパンガスの方や、茹でる卵の数が少ない時は、電子レンジで作る方が節約になるようです。コンロを使った茹で卵の節約調理法を織り交ぜたレシピは、簡単節約レシピ22-ペンネサラダ・保存用グラタンーをご覧ください。

茹で卵は電子レンジでつくると節約

茹で卵を電子レンジで作る電気代はどのくらい?

  タイミングよく茹で汁の再利用が出来ない場合、水から茹で卵を作る事になるでしょう。その場合、電子レンジで固ゆで卵を作るとどのくらいの電気代がかかるのか検証してみました。
  まず、アルミホイルに包むため、ホイルにコストがかかります。長さ10cmあたり約1円かかるようです。水の量が多いと沸騰するまでに時間がかかりますので、なるべく卵を入れた耐熱容器に無駄な隙間がない方が水の量を少なく出来ます。大きすぎず小さすぎない容量の容器があれば電気代は節約できるようです。
  卵2個を茹で卵にする場合、ホイルに包んだ卵を耐熱容器に入れ、水を入れて蓋をします。500Wで5分加熱をし、300Wで4分加熱をし、10分以上保温します。この加熱時間は、5分で沸騰した場合ですので、水の量や水温などによって時間は異なります
  保温しないで殻を剥くと、黄身はほとんど固まっていません。ですので、保温している時間、熱を逃がさないようにする事が重要です。
  500Wで5分300Wで4分加熱した時の消費電力量は、
(0.5×5+0.3×4)÷60=0.06kWh
1kWhあたりの電気代を22円で計算すると、
22×0.06=1.35円
  アルミホイル代が1円~2円かかったとして合計すると、2.35円~3.35円、約3円のコストがかる事になるようです。
  茹で汁がない場合、2個程度の茹で卵を作るなら、電子レンジで作る方が節約になりそうですね。2個以上作る場合も、電子レンジで作る方が節約になるケースがあるようです。500W10分加熱した時の消費電力量は0.083kWhです。約2円の電気代ですので、ホイル代を含めてもプロパンガスを使用するより節約になるようです。

茹で卵を炊飯器で作った場合

ご飯と一緒に炊けば、電気代の節約

  炊飯器のあるご家庭では、ご飯を炊く際に一緒に茹で卵を作ってしまう方法もあるようです。ガス代は節約になりますが、炊飯器が3合炊き程度の大きさである場合、卵の容量を考慮してご飯を炊く事になります1度の炊飯で炊ける米の量が多少減る事と、黄身が爆発しないように卵をアルミホイルで包みますので、アルミホイル代がかかります
  炊飯器でご飯を炊く時にかかる消費電力量についてはこちらで詳しく綴っていますが、ご飯はまとめて炊いて冷凍保存しておく方が節約になります。3合炊きで1回の炊飯に8.3円の電気代がかかるとすると、1合あたり2.7円の電気代になります。卵2個を一緒に炊いた場合に1/2合分の米が炊けなかったとすると、茹で卵にかかる電気代が1.35円かかった事になるでしょう。さらにアルミホイル代を加えると、2.35円~3.35円、約3円程度のコストがかかることになるでしょう。
  茹で卵を2個作りたい時、3合炊きの炊飯器で作る場合と電子レンジで水から作る場合で大差はないようです。ですが、大きな炊飯器をお持ちの方は、炊飯器を利用する方が節約になるケースもあるようです。炊飯器の機種によって炊飯にかかる消費電力量も異なります。調理場の状況によって、卵の個数、メニューによっても異なりますので、ケースバイケースで選ばれると良いと思います。

保温効果で加熱時間短縮

アルミシートで保温効果を助けて光熱費節約

  茹で卵を作る際、加熱時間を短縮する事が出来れば、ガス代や電気代を節約出来ます。ここでご紹介した茹で卵の作り方は、加熱時間を短縮し、熱湯の中で保温する過程になっています。この保温を上手に助けることが出来れば、更に加熱時間を短縮する事が可能です。加熱後、卵と熱湯が入った鍋や耐熱容器をアルミシートで包み、保温効果を高める方法もあります。内側にアルミシートを使用したエコバックの中に入れて密封するようにしても良いでしょう。

魔法瓶を上手に使って節約

  口の広い魔法瓶があるなら、電子レンジから取り出した卵と湯を魔法瓶に移し、蓋をして保温する方法もあります。魔法瓶を使うと冬場でも保温出来ますので、加熱時間を追加する必要はありません
  魔法瓶を使用する際、容量いっぱいに湯を入れる方が長い時間高温を保つことが出来ます。魔法瓶に卵を数個入れたら、容器いっぱいに湯を入れ、蓋をしましょう。容器内に隙間を作らない方が保温効果が高くなりますので、購入の際には、用途別に最適な容量の魔法瓶を選ばれると良いと思います。サイズの違う魔法瓶がいくつかあると、温野菜や煮物なども加熱時間を短縮できますので、ガス代節約の強力な味方となるでしょう。魔法瓶を使った節約術ガス代節約1にも綴っています。


次のページは
準備中です

生活の知恵、目次はこちら

Top/Cook/Life/Blog/Mail

Copyright(C) Smart life 2012 All Rights Reserved.