生活の知恵

冬場の暖房器具をかしこく使う4(独り暮らしの節約術)

暖房にかかる光熱費を一人当たりで計算すると、独り暮らしの場合はずいぶん高くなります電気やガスの基本料金も含めると、かなりの出費になってしまいます。また、こたつやホットカーペットも、広いタイプのものを使っていると、無駄な部分に電気を使ってしまいます。今回は、独り暮らしの方にスポットをあて、暖房器具の使い方や選び方で節約する方法について綴ってまいります。

1人用のホットカーペットより電気毛布で節約

1人用ホットカーペットと電気毛布、どちらが節約?

1畳用のホットカーペットは200W程度の電力量ですが、最近では50cm四方程度の座布団のようなホットカーペットも販売されているようです。このホット座布団は、40W程度の電力量ですので、足を伸ばして座らないのなら、ホット座布団の方が節約になりそうですね。
  ですが、膝の上が寒い、腰の辺りも温めたいと言う場合は、電気毛布を利用すると良いのではないでしょうか。電気毛布は、130cm×80cm程度で40W~50W程度の電力量のようです。もう少しサイズが大きい製品でも、70W~80W程度の電力量のようです。大きさは十分にありますし、毛布なので、自分の身体を包むことが可能です。膝の上にも腰の辺りにも巻きつけて利用する事が可能です。肩にかける事もできます。また、上から毛布やアルミシートなどで覆うと、より暖かく感じられますし、温度設定を下げても温かく感じられます。薄くて軽いアルミシートも販売されていますし、薄い物は比較的値段も安いようです。電気毛布を巻きつけた上から覆うようにすると効果的だと思います。
  また、毛布は持って移動する事も可能なので、座っている時だけでなく、立っている時にも使えます
  電気毛布は毛布の中に熱を発するコードが埋められています着る毛布や防寒着の内側に、熱を発するコードを埋め込んだり縫い付けて使用すると、なお便利です。
  コンセントを抜いてもしばらくは温かく感じられますので、毛布の上にアルミシートやブランケットなどを洗濯バサミなどで取り付けて使うと、熱を逃がさない事で多少の節約にもなるようです。
  こたつや2畳用のホットカーペットを使用すると500W程度の電力量を消費しますので、電気毛布を使用すると電力量は1/10程度になります。

短時間使用の暖房器具選び

  出かけるまでの時間に使うなら、エアコン?ストーブ?どちらが節約?
   独り暮らしで部屋を留守にする時間が長い方や、外気の温度が氷点下に下がる地域にお住まいの方は、出かけるまでの数時間にどの暖房器具を使うと節約になるのでしょうか。

エアコンは室温と設定温度との差を埋めるまで、消費電力量はMAX状態のようです。早朝や寒い時期には、部屋が温まる頃には出かける時間がやってくる、と言う場合もあるのではないでしょうか。エアコンは、いったん温まった室温を維持する電力量は少ないので、長時間付けっ放しにするならば、エアコンの方が節約になります。
  が、短時間の場合は、1000W以上で作動し続けるため、電気ストーブを使用する場合とあまり電気代に差はありません外気の温度が低すぎるために、温風がなかなか出てこない場合も、電力は消費していますので、エアコンを使うより、外気の温度に左右されない電気ストーブなどを利用する方が便利なのではないでしょうか。
  電気ストーブは、自分の近くに移動できますので、独り暮らしの場合は便利だと思います。冬場の暖房器具をかしこく使う3でも綴っていますが、電気ストーブより石油ストーブの方が、多少光熱費は安いようです。石油ストーブは持って移動出来ませんが、暖かさは十分だと思います。

ワンルームでも工夫して節約

  ワンルームマンションワンルームアパート一人暮らしをされている場合、寝室兼リビングのような一室で過ごす時間が多いと思います。間取りにもよりますが、広い部屋を温めるとなると、それだけ消費電力量や灯油も多くなるようです。玄関からは冷気が入ってきますので、ドアや仕切りがあるなら、閉めておく方が良いでしょう。

  玄関にある郵便受けが、冷気の入り口になっている場合もあるようなので、アルミシートや新聞紙などで冷気を遮断させると、多少暖房の効き具合が変わるようです。玄関のドアに断熱素材を立て掛けたり、のれんのように上からぶら下げたり、工夫をしてみると良いかもしれません。段ボールも冷気を遮ることが出来ます。冷気は下に集まりますので、床に着くくらいの物が効果的です。
  ワンルームの場合、大きな窓がある面にカーテンを付けている方が多いと思います。このカーテンの裏側に床より長めのアルミシートを取り付けると、窓からの冷気が多少遮断されるようです。もしくは、室内保温を目的としたシートを窓に貼り付けると、ガラスから伝わってくる外気の冷たさが軽減されるようです。
  一人暮らしの場合は、エアコンより灯油を使うストーブやファンヒーターの方が効率よく自身を温められると思います。乾燥機を使わなくても洗濯物を乾かすこともできます。ですが、マンションやアパートによっては、灯油を使用出来ない場合があるため、エアコンを使わざるを得ないケースもあるでしょう。その場合、電気を使った暖房器具しか使用できないため、電気ストーブエアコンこたつホットカーペット電気座布団、上記で紹介した電気毛布などを使われるでしょう。では、どの暖房器具を使うと良いのでしょうか。
  乾きにくい洗濯物を乾かしたい場合は、乾燥機を使うよりエアコンをつけた室内に干す方が効果的だと思います。加湿効果も期待できるでしょう。乾燥機も温風を使うと1000W程度になるものもあるようです。浴室乾燥機の温風は、1000Wを超えるものもあるようです。使う時間の長さにもよりますが、乾燥機と電気ストーブを両方使うよりは、エアコンだけの方が節約になります。電気ストーブでは、洗濯物は乾きにくいようですし、電気毛布や炬燵、ホットカーペットの場合は、冷たい洗濯物を温める程度には利用できますが、半乾きの洗濯物を乾かすのは難しいようです。
  洗濯物を乾かす必要のない日について考えると、短時間の利用ならば、エアコンを付けるよりは、電力量の少ない電気毛布などで過ごす方が節約になるでしょう。冷え症の方は、エアコンだけでは冷えを感じることもあるようです。こたつやホットカーペットは400W~500W程度ですが、設定温度を下げると電力量は少なりますし、新しい製品ほど性能が良くなり、省エネ家電となってきているようです。こたつやホットカーペットの節約術については、冬場の暖房器具をかしこく使う1も参考にしていただけたらと思います。
  エアコンと他の暖房器具を併用される場合も、ワット数の低い暖房器具を利用されると良いのではないでしょうか。
  気密性の高いワンルームマンションで石油ストーブを利用される場合は、換気を上手に行うことも必要です。帰宅直後やお風呂に入っている時間など、上手に換気の時間をとることも必要でしょう。


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