生活の知恵

冬場の暖房器具をかしこく使う3

電気ストーブハロゲンヒーターオイルヒーター石油ストーブ石油ファンヒーターなど、様々な暖房器具がありますが、電気を使うもの、灯油を使うもの、両方を使うものなど、個々によってかかる光熱費燃料費は異なります。製品の性能使い方部屋の広さ使用目的などによっても、どの暖房器具を使うことが節約になるのかは、異なるようです。ここでは、用途別に適した暖房器具についてつづります。

部屋全体を温めたい場合の節約暖房器具選び1

石油ファンヒーターと石油ストーブ、どちらが節約?

  部屋全体を温める目的で使用するなら、石油ファンヒーターではないでしょうか。
  石油ストーブは風がないため、近づいて暖を取るには適していますが、部屋全体を温めるには時間がかかるようです。扇風機を使って空気を循環させる方法がありますが、ストーブの火に直接当たらないように気を付けて下さい。温風は上へ上へと上がっていきますので、ストーブの上空に風があたるように高い位置に扇風機を設置すると良いようです。
  また、ストーブは、石油ファンヒーターのように室温の設定が出来ないため、火力の調節を自身で行わなければなりません。火力の調節も、あまり小さくすると不完全燃焼を引き起こす恐れがあるため、ご注意を。灯油を使って効率よく部屋全体を温めるなら、石油ファンヒーターが便利だと思います。
  石油ストーブは灯油の代金のみで済みますが、石油ファンヒーターは電気も使います製品の取扱説明書に記載されている消費電力量や燃費を確認されると良いと思います。
  部屋の大きさによって選ぶファンヒーターのサイズも異なると思います。
  石油ファンヒータは、点火時には300W以上の電力を消費するようですが、燃焼時は50W~100W程度のようです。強で1日10時間を1か月使った場合、点火時を省くと30kwhの消費電力量になります。電気代の単価は、月に使用する消費電力量が多い場合は高くなるので、冬場は1kWhあたり多いところでは28円になるケースもあるようです。1kWhあたりの電気料金を25円で計算すると750円です。
  石油ストーブと扇風機を利用される場合の扇風機ですが、製品によっては50W以下のものもあるようです。使い方によって灯油の消費量も異なります。石油ファンヒーターと石油ストーブのどちらが節約なのかは、ケースバイケースだと思います。
  石油ファンヒーターや石油ストーブ、それぞれの使い方で節約する方法は、冬場の暖房器具をかしこく使う2に記載しています。
  石油ストーブは、狭い部屋でストーブを囲んで過ごす時には便利な暖房器具だと思います。近づいて暖を取るなら、電気ストーブより暖かく感じられますし、鍋やヤカンをのせておけば湯も沸かせますし、焼き料理や煮物なども作れます。ガスコンロで調理するガス代の節約にもなります。製品の燃費は、石油ファンヒーターとあまり差がないようです。石油ファンヒーターのみの場合と、ストーブと扇風機を合わせて使った場合でも、電気代に大きな差はないようです。設定温度になると弱モードや待機モードに切り替わる点では、ファンヒーターの方が省エネになっているようです。

近づいて暖を取る場合の節約暖房器具選び

電気ストーブと石油ストーブ、どちらが節約?

最近はハロゲンヒーターオイルヒーター遠赤外線ヒータなどの電気ストーブも多様化されてきました。ですが、ここでは、電気を使って熱を出すタイプのストーブはひとまとめにさせていただきます。
  石油ストーブの暖かさと比べると1000W以上の電気ストーブであっても寒いと感じるかもしれません。ですので、1200Wで比較してみたいと思います。

  1200Wの電気ストーブを1日10時間、1か月使用した場合、消費電力量は360kWhです。1kWhあたりの電気代が25円であった場合は、9000円の電気代がかかります。23円ならば、8280円です。この電気代の単価については、 電気代とガス代の仕組みを知って節約で詳しく綴っています。お住まいの地域の電力会社によって料金の仕組みは異なりますし、ご家庭の1月あたりの消費電力量によっても異なりますので、200kWh、300kWhを超えた場合として計算しています。
  石油ストーブの燃費は、製品によっても異なりますが、8畳から12畳用で、火力強で1時間当たり0.3リットルの灯油を消費するストーブで燃料費を計算してみます。灯油1リットル当たりの値段が約90円だとして計算すると、1日10時間、1か月使用した場合、90リットルの灯油を消費し、8100円の灯油代となります。火力を弱くすれば、1時間あたり0.15リットル程度の灯油しか消費しない製品もあるようです。灯油は長持ちしますので、燃料費は安くつくでしょう。火加減を上手に調節すれば、半額以下になるでしょう。古い製品と比べると最新の石油ストーブは省エネになっているようです。

  石油ストーブの場合は、ストーブの前面だけでなく上方にも熱が伝わりますので、洗濯物を乾かしたりも可能ですし、調理も可能です。1200Wの電気ストーブより暖かく感じますので、どちらが節約になるかと問われれば、石油ストーブでしょう。灯油の値段が100円を超えた場合でも、火力を弱めて使えば石油ストーブの方が節約になるようです。
  ただ、住宅によっては、石油ストーブを使用できない場合があります。また、小さい御子さんがいらっしゃる場合は、危険を回避する意味で石油ストーブを使用しない方もおられると思います。身体の不自由な方の中には灯油を買いに行けない方もおられるでしょう。電気ストーブを10時間使うより節約になる暖房器具もありますので、下記をご覧ください。

部屋全体を温めたい場合の節約暖房器具選び2

エアコンと電気ストーブ、どちらが節約?

エアコンと電気ストーブは、最大電力量に差はないようです。エアコンも1000W以上になる事があります。では、同じ時間使うならどちらを使っても消費電力量に差はないのかというと、そうではないのです。
  長時間、部屋全体を温めたいなら、エアコンに勝る電気暖房はないと思います。効率よく温めてくれます。最大で1000Wの電力を消費したとしても、室温の設定によって、設定温度になれば弱風や送風に切り替わる製品もあるのです。
  長時間点けっぱなしで使う場合は電気ストーブよりエアコンの方が節約になるようです。
  では、室温が設定温度に近づく前に消してしまう場合はどうなるのでしょう。早朝に起きて身支度をし、朝食の準備をしたり朝食を摂ったり、シャワーを浴びる方もおられるでしょう。長くて3時間程度の時間にエアコンを付けた場合、すぐに温風が出ないくらいに外気が冷え込んでいる場合もあるでしょう。部屋が温まった頃には出かける時間になっている、と言う場合もあるのではないでしょうか。
  エアコンも1000W電気ストーブも1000Wならば、どちらを使っても消費電力量は変わりません。独り暮らしの場合は、自分の近くに暖房器具を移動させることが可能ですので、短時間に使うなら、外気に関係なくすぐに温風が出て来る電気ストーブやハロゲンヒーターを使うのも一つの方法ではないかと思います。

石油ファンヒーターの燃料費と電気代

エアコン同様、部屋全体を温める事に適しているのが、石油ファンヒーターです。エアコンも石油ファンヒーターも部屋全体を温める機能に優れています 室温を設定する機能もあります。下から温めるか、上から温めるかの違いや、温度センサーが下にあるか上にあるかの違いはありますが、石油ファンヒーターの燃料費と電気代についてもつづります。

  8畳から12畳用の、とある石油ファンヒーターを10時間使用した場合、強で2時間、弱で8時間と仮定すると、0.3リットル×2+0.07リットル×8=1.16リットル。1リットル当たりの灯油代が90円として、104円になります。電力量100Wで2時間、50Wで8時間分は、0.6kWhです。電気代が20円で計算すると12円。灯油代と合わせても116円になります。ここで電気代を安く見積もったのは、エアコンを使わないなら、1か月の消費電力量も200kWhや300kWhを超えないと仮定したためです。28円で計算しても16.8円です。灯油代と電気代を合わせて120円程度になるようです。1か月だと3600円になります。設定温度を高くし、強で10時間使い続けた場合は、0.3リットル×10h=3リットル。1日あたり灯油270円。0.1kw×10h=1kwh。1日あたり電気代20円。灯油代と電気代の合計は、1日あたり290円1か月あたり8700円になります。設定温度や使用時間に注意を払って使うと、節約になりそうですね。

  エアコンと石油ファンヒータなら、同じ設定温度にしたとしても、温かく感じるのは石油ファンヒーターだと思います。温風が低い位置から吹いてくる事にも関係があると思います。どちらが節約になるか、と言われると難しいところがあります。エアコンは、新しい物ほど性能が上がっています。ですが、寒冷地においては、外気が寒すぎるために度々待機モードになって室温が下がってしまう事設定温度に辿り着くことなく高い電力量で回り続けるケースもある事も念頭に置かれる方が良いと思います。


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