節約クッキング

節約おやつレシピ27ー電気代節約きなこ蒸しケーキー

  スポンジケーキを焼くとなると、オーブンで40分程度は加熱をするケースが多く、1400Wのオーブンで加熱した場合、消費電力量は0.93kWh1kWhあたりの電気代を22円で計算すると20.5円の電気代がかかります。
  ここでご紹介するきな粉蒸しケーキは、電子レンジで加熱します。焦げ目はつきませんが、ふっくらと膨らみ、スポンジケーキのように仕上がります
  出力500Wのレンジで約3分加熱すると出来上がるきな粉蒸しケーキは、電子レンジ電力量が1000Wだったとしても消費電力量は0.05kWh電気代は約1.1円オーブンの1/20になります。
  きな粉に含まれる脂肪分を利用し、バターやマーガリンの量を減らしたレシピにしています。ダイエット中の方や、糖質や脂質、カロリーを控えたい方を意識したレシピですので、お好みで加減して下さい。バターやマーガリンなどの脂肪分が多い方が、よりふっくらと仕上がるようです。
  一人暮らしの方は、出来上がった蒸しケーキを耐熱容器に入れて冷凍保存しておくと、食べたい時にレンジで温めて食べることも出来ます卵を泡立てる作業は手間がかかりますので、1食分を作るより、何食分かまとめて作っておくと良いでしょう。
  きな粉やてんぷら粉1袋を消費する事に困ったことがある方もおられると思います。今回は、てんぷら粉きな粉を使った電気代節約きなこ蒸しケーキの作り方をご紹介します。
  てんぷら粉小麦粉でも構いません。きな粉の代わりにココアを使えば、ココア蒸しケーキになりますし、そのままプレーンでも良いと思います。ドライフルーツを加えたり、デコレーションして豪華なホールケーキにする事も可能です。いろいろ楽しめると思います。
  以前ご紹介した簡単きな粉パンケーキと比べると、卵を泡立てる労力を使いますが、ガスコンロを使ってフライパンで焼くより加熱時間も短く、フライパンを洗う必要もないため、光熱費と水道代、洗剤代の節約になるおやつメニューになります。
  出来上がりの体積は、卵の大きさや泡立て具合、容器の形態、電子レンジの機種によっても異なるようですが、目安として、直径10cm以上、高さ8cmくらいの円形ケーキに仕上がります。
  材料すべてを使った場合で40円未満、4等分した場合は、1個あたり10円未満の節約蒸しケーキになります。

材料

    1~2個分(直径10cm以上、高さ8cmくらいの円形容器ならば1個分)
  • たまご:2個(25円程度)
  • てんぷら粉(小麦粉でも代用できます):1/2カップ程度(3円~8円程度。量は適当で構いません。たまごの量とで調節して下さい。
  • ベーキングパウダー:ティースプーン1~2杯程度(量は適当で構いません)
  • きな粉(余っているココアでも代用可):1/4カップくらい(お好みで加減してください)
  • 牛乳か豆乳(なければ省いても可):ティースプーン1杯くらい(仕上げのマーガリンと一緒に加熱します。)
  • 砂糖(黒砂糖があると、きな粉と相性が良いです。はちみつでもダイエット甘味料でもお好みで):ティースプーン4杯~5杯程度ですが、お好みの量で(糖質を控えたい方は4杯未満でも十分です)
  • バターやマーガリン(なければサラダ油など油なら何でも可):カレー用スプーンすり切り3杯程度(低脂肪マーガリンなどでも同量で賄えます。脂質を抑えたい方はスプーン1杯で十分です)

作り方

乾いたボールに、てんぷら粉(小麦粉)ベーキングパウダーを入れて、乾いた泡だて器で交ぜます
あまり大きなボールでなくても構いません。泡だて器の代わりにフォークを使っても大丈夫です。
ふるいにかけると洗い物が増えますので、交ぜるだけにします。

ある程度交ざったら、きな粉も加えてさらに交ぜます。交ざったら、粉入りのボールは置いておきましょう。しばらく使いません。

卵黄と卵白に分けます
これからケーキの生地を混ぜ合わせる際に使うボールに卵黄を入れ、卵白を泡立てる際に使うボール(冷やしやすいステンレス製の方がよいです)に卵白が入るように、二つのボールを用意して下さい。
白身(卵白)を入れるボールの上で、卵を軽くぶつけて割れ目を入れたら、親指に力を入れるようにして割りますが、黄身(卵黄)を殻の中に残すようにして白身だけをボールに入れます
半分になった殻の中に残った黄身を崩さないようにもう片方の殻に移し、白身をボールの中に入れて行きます。
1~3回くらい繰り返すと白身と黄身を分けることが出来ます。この時、多少白身が黄身にくっついていても構わないので、黄身が崩れないように気を付けましょう
白身を取り除いた黄身は、白身を入れたボールとは違う、もう一つのボール(生地を作る大きめのボール)に入れます
2つの卵を同じようにして黄身(卵黄)と白身(卵白)に分けて下さい。

白身(卵白)を入れたボールは、そのまま冷蔵庫に入れて冷やします
(二人以上で作業をする場合は、白身の泡立てと黄身の泡立てを同時進行でする事も可能ですが、今回は一人で作業をする調理過程になっています。)

黄身(卵黄)を入れたボールの方に砂糖をティースプーン2杯くらいを加え、泡だて器で混ぜます。混ぜ合わせると言うよりは、泡立てると言う方がしっくりくる作業です。

マーガリンをカレー用スプーン1杯強程度加え、さらに泡立てます。(バターを使われる方は、固いバターではなく、電子レンジで加熱して柔らかくしたバターを使う方が効率よく泡立てる事が出来ます。)

電子レンジで10秒ずつ20秒程度加熱した保冷剤や電子レンジで加熱した布巾などをボールの下に敷き、卵黄をしっかり泡立てます。

電動の泡だて器を使わず、手動でも充分泡立てることが出来ますが、コツがあります。慣れない方は腕が痛くなることもありますので、無理のないように。ボールを縦に切るように泡だて器をぶつける感じで泡立てます。泡だて器がボールの直径を往復するようにしてシャカシャカ泡立てて下さい。

冷たい卵黄よりぬるま湯につけた温度の方が泡立ちやすいので、温めた保冷剤などを利用して上手に泡立てて下さい。保冷剤の温め方や使い方は、こちら、ガス代節約5に詳しく綴っていますので参考にして下さい。白っぽくなるまでという表現が多いのですが、真白くなるわけではありません。電動泡だて器がある場合は楽に泡だてる事が可能ですが、手動の場合、泡立て方によって時間がかかる場合があります。どのくらい泡立てれば良いのか分からない方は、石鹸が泡立つと言うより、泡が出てくる容器のボディーソープやハンドソープの泡をイメージして下さい。

この後卵白(白身)を泡立てますが、黄身は白身ほどはふわふわの泡にはなりません。卵黄を泡立てる際に使った泡だて器はまだ使いますので、洗う必要はありません。ボールに入れたままにしておいてください。

⑦冷蔵庫に入れてある卵白入りのボールを取り出し、先ほどとは別の泡だて器で泡立てます

透明だった卵白が白くなってきたら、ティースプーン1杯の砂糖を加えます。さらに泡立てていきますが、冷凍してある保冷剤をボールの下に敷き冷やしながら、泡だて器をボールに打ち付けるように切るように手早く動かし、泡立てていきます。

砂糖は残った分量(ティースプーン1杯~2杯程度ですがお好みで加減して下さい)を数回に分けて加え、泡立てていきます。

途中、疲れてきたら、ボールも泡だて器も冷蔵庫に入れて冷やし、その間に休みながら泡立てて下さい。角がたつくらいに泡立ったら、ボールに泡だて器を入れたまま、冷蔵庫に入れておきます。

角がたつくらいと言うのは、泡だて器を泡立てた卵白から上空に動かした時、泡だて器にくっついてきた卵白が崩れることなく塔のように立ったままになる様子を言います

卵黄を泡立てていたボールの方に戻ります。バターやマーガリンの残りの分量(カレー用スプーン2杯弱くらい)を耐熱容器に入れて電子レンジで20秒~30秒程度加熱し(低脂肪乳や豆乳を加える方はここで一緒に加熱)、卵黄を入れたボールの中に加え、さらに泡立てます

多少時間が経っているので、泡が崩れている可能性もあります。電子レンジで温めた保冷剤やホット台拭きなどでボールの底を温めながら泡立てて下さい。ホット台拭きは水で濡らして絞った台拭きを電子レンジで加熱したものです。500W20~30秒程度加熱するとかなり熱いホット台拭きが出来上がります。

マーガリンを加熱する際に使う耐熱容器を、最終的に蒸しケーキの生地をを入れて加熱する容器にすると洗い物が減ります。省くことも可能ですが、仕上げにもう一度溶かしバターを加える場合もありますし、容器にマーガリンを塗ってから生地を加熱するため、多少容器にマーガリンが残っている程度で構いません。

卵黄から材料をくわえながら泡立てる際に使ってきた泡だて器は、もう使いません。くっついた生地は、指で拭うようにして取り除き、ボールの中に入れます。その後、いらない紙類や捨てる予定のテッシュペーパーなどで拭ってから洗うようにすると、洗剤を使わずに汚れを落とすことが出来、洗剤代水道代の節約になります。

泡立ててから冷やしていた卵白を冷蔵庫から取り出し、もう一度簡単に泡立て、泡が壊れていない事を確かめて下さい。ここで泡立ちが悪い場合は、再び泡立てましょう。

⑩卵黄と砂糖、マーガリンを入れて泡立てていた⑧のボールの中に冷蔵庫で冷やしていた⑦の卵白を泡だて器ですくった量(オタマジャクシすりきり1杯くらいの量)加えます。黄色と白が混じるように泡だて器で軽くかき混ぜます。

さらに卵白を残りの半分くらい加えて混ぜます。これからは、必要以上にかき混ぜないように注意して下さい。泡が壊れると、膨らみにくくなってしまいます。泡だて器についた生地は、指で拭って下さい。もう使いません。ボールに卵白を残した状態のまま次の過程に進みます。卵白は冷蔵庫に入れて置くと良いでしょう。

⑪ ⑧で使用した耐熱容器にマーガリンを少量(スプーン1杯くらい)入れ、電子レンジで20~30秒くらい加熱します。(脂肪分を気にされる方は省いても構いません)

加熱後に清潔な紙などで残ったマーガリンを容器全体に塗っておきましょう。そうする事で、容器洗う洗剤代や水道代が節約でき、内側に塗るマーガリンの量も節約できます。

⑫電子レンジを回している間に、てんぷら粉とベーキングパウダー、きな粉を混ぜて置いた①を加え、木しゃもじやゴムベラのようなもので生地を混ぜます。

さっくり混ぜ、残った卵白も木しゃもじやゴムベラなどで無駄のないように全部加えて混ぜ合わせます。

その後、仕上げに電子レンジで加熱した溶かしバターを加えて2~3回くるくる混ぜるとふっくら仕上がります。サラダ油でも代用できますし、省いても構わない過程です。

生地を耐熱容器に移します

生地のかさは、泡立て具合や卵の大きさなどによって異なります。直径10cmくらいの円形容器では少し小さく、生地が余ることがあります。膨らむと高さが増えます(倍以上になる事もあります)ので、背の高い容器の方が良いでしょう。直径13cmくらいの背の高い容器があれば、ちょうど良いサイズではないかと思います。

電子レンジ用の炊飯容器の中に生地の入った耐熱容器を入れます生地の入った容器には蓋をする必要はありません

炊飯容器と耐熱容器の間にカップ1/4~1/2くらいの水(お湯がある場合はお湯でも良いです)を入れ、外側の容器に蓋をして500Wのレンジで3分程度加熱します

高さが倍以上に膨らんだ場合、外側の容器の天井にぶつかる可能性があります。生地が余るようなら、2回に分けて2つのケーキにする方法もあります。

また、大きな電子レンジをお持ちの方で外側の容器に大きい容器を使用された場合、小さな容器2つを中に入れて同時に加熱する事も可能なようです。二重にすると蒸し具合が良いのですが、二重に出来るサイズの耐熱容器がない場合は、そのまま加熱して下さい

加熱時間は、レンジ内をよくご覧になって加減して下さい。時々取り出して竹串を差してみると、火の通り具合が分かります。

竹串に生の生地が付いてこないようなら、加熱完了です。加熱しすぎると固くなってしまいますので気を付けましょう。何度か作ってみると、お手持ちの電子レンジと容器の具合から、最適な加熱時間が割り出せるので、竹串で何度も刺してみる必要はなくなります。

中まで火が通ったら、レンジから取り出し、お好みでトッピングやデコレーションをして出来上がりです。冷凍保存する場合は、適切な大きさの耐熱容器か保存袋に入れて、蓋や封をして冷凍室で保存して下さい。



補足1:てんぷら粉ではなく小麦粉でも作れます。余った粉類の消費に役立てればと思います。

補足2:泡立てた卵と粉を混ぜる際、混ぜすぎると泡が壊れて、レンジで加熱中に膨らみにくくなりますので、気を付けて下さい。また、卵黄も卵白も泡立て方が少ない場合は膨らみにくくなります。手動で泡立てるには労力を使いますが、休みながらでも良いので、しっかり泡立てて下さい。

補足3:横に薄く切って、間にクリームやジャムなどを挟む事も出来ます。小豆を煮込んで作った餡子を挟むのも良いでしょう。ケーキをスライスする時のコツをご紹介します。

ティシュペーパーの空き箱などの厚紙を使ってケーキより少し大きめの輪を作り、ホッチキスで止めます。底のない円柱の形です。円柱の高さは、ケーキの高さからスライスしたい厚み分引いた高さです。ケーキの周りを円柱で囲み、包丁をその円柱に当てながら床と平行にスライスしていくと綺麗に切れます。3つにスライスする場合は、厚紙をさらに切って円柱の高さを低くし、2枚目をライスして下さい

補足4:ここで作った生地は、そのままオーブンで焼く事も可能です。炊飯器で作る方法もあります。

補足5:冷凍保存する場合は、焼き上がったものを耐熱容器に入れるか、冷ましてから保存袋に入れてください。温め直す時に保存袋に入れたまま加熱する場合は、保存袋の耐熱性を確認して下さい。電子レンジで加熱できない保存袋もあるようです。熱いままを耐熱容器に入れて冷凍する方が、温めた時に美味しく感じますが、冷凍庫の電気代を考えると、冷ましてから冷凍庫に入れる方がよいでしょう。

温める時は、電子レンジ用の炊飯容器(作る時に外側の容器として使った物)があるなら、すのこをひいて少量の水を加え、蒸し直すとふっくら仕上がります。容器がない場合、皿にのせてラップをしないでレンジで加熱するか、耐熱容器のふたを少しずらして被せ加熱するとふんわりと仕上がります

加熱しすぎると固くなりますので、様子を見ながら加熱時間を調節して下さい。冷凍保存した蒸しケーキは、冷蔵庫で解凍すれば冷たいケーキとしても食せます。食べたい時に解凍して、クリームやフルーツでデコレーションをする事も可能です。卵を泡立てる労力を節約する意味でも、まとめて作って冷凍保存しておくと便利だと思います。

補足6:きな粉の代わりにココアを使えば、ココア蒸しケーキが出来上がります。ココアにも脂肪分が含まれているので、マーガリンは控えめで十分です。仕上げのマーガリンも必要ないでしょう。



  小麦粉やてんぷら粉1/2カップで作った場合、出来上がりが40円程度です。直径10~13cmくらいの円形容器で作った場合、1個分の分量になります。上手に泡立てるとかなり膨らみますので、高さも8cm~10cmくらいになるようです。オーブンを使わず電気代も節約出来る節約蒸しケーキになります。
  賞味期限の切れそうな、或いは切れてしまった卵や小麦粉、てんぷら粉、きな粉などが余っていて、使い道に困った場合、便利なおやつメニューだと思います。
  卵黄や卵白を泡立てる時間と労力が必要ですので、時間のない方は、混ぜるだけで作れる簡単きな粉パンケーキのレシピも参考になさってください。
  きな粉は、大豆から作られていますので、植物性たんぱく質を多く含みます。食物繊維やイソフラボンなども含まれていますので、美容と健康によい食材です。
  また、大豆に含まれるレシチンは、ダイエット効果があると言われています。ココアにも食物繊維が多く含まれています。
  ケーキと言うと、カロリーが気になる方もおられるでしょう。カロリーの高いケーキはバターやクリームなどの脂肪分が多いようです。脂肪分を抑えた材料で作れば、カロリーも抑える事が可能です。
  健康を考えて、脂肪の種類を動物性のバターや生クリームから植物性のマーガリンや豆乳に代える方法もありますカロリーが気になる方は、マーガリンを減らしたり、砂糖の代わりにダイエット甘味料などを用いると更にカロリーダウン出来るでしょう。
  スポンジケーキ作りに慣れている方は、いつも通りの分量、手順で生地を作り、オーブンではなく電子レンジで加熱する事で蒸しケーキを作ることも可能です。その際、オーブンには使えてもレンジには使えない容器がありますので、ご注意ください。


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