節約クッキング
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かしこく節約-Smart life-節約クッキング 簡単レシピ 根野菜の煮物,昆布ご飯,チラシ寿司の具
節約クッキング
材料
作り方
昆布ごはんを同時に作る場合は、調理を始める前に、乾物の刻み昆布を水に浸し、戻しておきます。冷たい水よりぬるま湯の方が早く戻ります。
煮物に干しシイタケを使用する場合も、あらかじめ水に浸して戻しておきます。干しシイタケを戻す時、砂糖を少し加えると、早く戻ります。
昆布ごはんは冷凍保存出来ますので、あらかじめ作って冷凍しておいた物を電子レンジで温めても良いでしょう。
米を研ぎ、吸水させておくことも大切です。
料理酒と昆布だしの素を加えて40分以上吸水させ、電子レンジまたは炊飯器などで炊きます。
昆布ご飯の作り方については、おからと海藻の炊き込みご飯のレシピを参考にしてください。
電子レンジなら20分程度で炊飯が終了します。
時間を考えて根野菜の煮物の調理にかかって下さい。
野菜の切り方は、煮物に合わせた切り方です。ちらし寿司の具にする場合は、煮詰めた後で具を選り分けて小さく刻みます。圧力鍋で作る場合は、材料をあまり小さくしなくても良いですが、普通の鍋で調理する場合は、火が通りやすい大きさに切る方がガス代を節約できます。見栄えが気になる方は、お好みで加減して下さい。
新ゴボウは、たわしで洗うだけでも良いですが、気になる部分は包丁の柄の部分で皮を簡単に擦って落とします。皮をむこうとすると食べるところがなくなってしまいますので、ご注意を。ゴボウは斜めの輪切りにします。長さは、太い方は短めに、細い方は長めといった具合にゴボウの太さを考慮して加減して下さい。
水を張ったボールに塩を加え、切ったゴボウを浸けて灰汁抜きをします。他の材料を切っている間に水が茶色っぽくなってきたら、1度水を替えると良いでしょう。
ゴボウの代わりに、レンコンを使用する場合は、皮をむいたレンコンを切って、塩水に浸けて灰汁抜きをします。切り方は、乱切りでも良いですが、チラシ寿司の具に移行する予定で調理するなら、縦に4等分した後、好みの厚さに切ると良いでしょう。いちょう切りです。ちらし寿司の具にする場合は、煮込んだ後に、出来るだけそれぞれの具材を同じ大きさに揃えます。後から細かく刻む事を考慮して切り方を決めて下さい。薄目に切る方が火が通りやすくガス代の節約になります。
ゴボウ(レンコン)のあく抜きをしている間に他の材料を切ります。
にんじんは、縦に2回(4等分)横にして5mm~1cmくらいのイチョウ切りにし、生シイタケは放射線状に4等分します。
生のインゲンはを使用する場合は2~3㎝くらいに刻み、冷凍インゲンの場合は、手で2等分~3等分程度にポキッと折って下さい。
丸天は、食べやすい大きさに切って下さい。丸天の代わりにカマボコをしようする場合は、カマボコと板との間に包丁を入れて板から外し、縦に1回、横に1cm~2cm間隔に切り分けます。
こんにゃくはお好みの切り方で構いませんが、冷凍保存する際や、チラシ寿司の具を選り分ける予定がある場合は、手綱にしたり、あまり小さく切らないようにする方が具材を選り分ける時に便利です。味がしみやすくするには、薄く切って手綱にすると良いでしょう。
鍋を火にかける前に、灰汁抜きしたゴボウ(レンコン)をザルにあげて水洗いしておきます。
鍋は底の面積が広い方がガス代の節約になります。まとめて作りますので、大きめの鍋を使用して下さい。鍋の表面が乾いている事を確かめてから中火にかけます。乾いていない場合は、布巾などで両面を拭いてください。
鍋に熱が通った頃合いを見て、ごま油をひきます。脂質を控えたい方は、炒める作業を省いて、水を加えて煮る方法もあります。その場合、ごま油の代わりに水を加えて下さい。食材を入れる順序は変わりません。
にんじんとゴボウ(レンコン)、こんにゃくを加え、ある程度炒めたら、焦げないように弱火にして蓋をします。この間、食材に火が加わり、柔らかくなっていきます。ガス代を節約するには、完全に柔らかくなるまでではなく、歯ごたえが残るくらいで構いません。1~2分くらいでしょうか。
次に、生シイタケを加えて炒めます。
火加減は中火~弱火くらいにして、焦げないように、鍋にくっつかないように木しゃもじなどで軽く炒めてください。
だしの素と水を加えて蓋をして中火~弱火くらいで、しばらく煮ます。この時、水をたくさん入れないように注意して下さい。材料がすべて水に浸されるほど入れる必要はありません。少な過ぎるのも困るので、材料が多少水面から出ている程度にしてください。
沸騰してきたら、杓子などで灰汁をすくいとります。あらかじめ灰汁抜きをしていても、多少灰汁が浮いて来ますので、1~2回程度は灰汁取り作業をしてください。火加減は、強めたり弱めたり調節して下さい。灰汁をとる作業中は火を強める方が灰汁を掬い取りやすいです。
何度か鍋を揺すって材料を交ぜて下さい。具の上下を入れ替えるような感じで揺さって下さい。
煮込んでいる間に食材を切る事も可能です。次に加える冷凍インゲンや丸天(カマボコ)、厚揚げ(豆腐)はこの間に切る時間がありますので、食材を切ったり、厚揚げの油抜きをする時間をここにあてることもできます。厚揚げの油抜きについては、補足2をご覧ください。
にんじんとゴボウ(レンコン)が柔らかくなった頃(まだ内部に歯ごたえが残っている程度)、砂糖を加え、料理酒を少々振り入れます。
冷凍インゲン、丸天(カマボコ)、厚揚げの順に加えて、交ぜないでそのまま蓋をして煮ます。水分が少なく感じた場合は、水を加えても良いですが、後から加えた練り製品は出汁に浸かっていなくても大丈夫です。弱火~中火くらいで煮ます。あまり長く煮る必要はありません。数分で十分です。落とし蓋を使っても良いでしょう。
鍋を揺さって材料を交ぜて下さい。オタマジャクシを使うと厚揚げが崩れるケースもありますので、揺さって交ぜる方が無難です。
ゴボウ(レンコン)を食べてみて、食べられなくはないけれど、もう少し柔らかくなればいいかな、くらいの硬さになっていたら、味付けをします。多少歯ごたえが残っているくらいでよいです。 しょうゆと料理酒、みりんで味付けをして、うまみ調味料を振り入れます。しょうゆ2、酒1、みりん1くらいの比率です。砂糖は既に加えてあります。忘れていた方は、ここで加えましょう。甘い煮物がお好みの方は、砂糖とみりんの量を増やすなどして調節して下さい。
インゲンの代わりにネギを使う場合はここでネギを加えます。
しばらくとろ火で味をしみこませます。(ガス代節約のために火を止めても良いでしょう)落とし蓋がある場合は落とし蓋を乗せ、ない場合はアルミホイルをのせて更に鍋は蓋をした状態で、とろ火で加熱するとガス代の節約になります。アルミホイルだと使い捨てになってしまうため、アルミの皿などを使用すると、洗って再び使うことが出来ます。ちょっとした節約術です。
温度が下がる時間にも味はしみ込むものなので、火を止めたら、そのまま置きます。ここで、煮る時間を短縮してガス代を節約するなら、早めに味付けをしてしまい、その後、魔法瓶に移してしっかり蓋をしめ数時間おく方法もあります。魔法瓶は時間がたつと保温効果も薄れます。魔法瓶にもよりますが、あまり長時間放置すると、夏場は腐敗の心配が出てきますので、味がしみこんだら容器に移して冷凍冷蔵保存するようにした方が無難です。温め直す時にも味はしみ込みます。
出来上がった煮物は、冬場の室温が低い時なら、鍋の中に1日放置しても差し支えはない場合が多いですが、夏場は食中毒の心配がありますので、ご注意下さい。
煮物をチラシ寿司の具にする場合は、粗熱が取れた後に使いたい具材を取り分け、細かく刻んで軽く絞って使います。どの具材も同じくらいの大きさになるように刻むと良いようです。新ごぼう(レンコン)、にんじん、生シイタケ、カマボコなど、お好みで具材を選べます。
チラシ寿司の具にするつもりで煮物の一部を冷凍保存する場合は、使いたい具材を選り分け、細かく刻んで耐熱容器に入れて冷凍保存しておきましょう。刻んだ後に好みの量毎に保存容器に入れておけば、食べたい時に茶碗1杯分のチラシ寿司を作ることも可能です。冷凍庫で保存出来るため、便利です。自家製チラシ寿司の素として、電子レンジで温めるだけの状態が作れます。
補足1:インゲンやネギ、生シイタケ、にんじん、カマボコ、丸天、レンコン、ゴボウは、生のまま冷凍保存できます。安い時に買って冷凍しておく方法もあります。
また、インゲンは冷凍した物も売られています。冷凍インゲンの方が価格が安いようです。
補足2:脂質を控えたい方は、厚揚げに湯をかけて油を抜く方法もあります。キッチンペーパーにくるんで電子レンジで加熱して油抜きをする方法もありますので、ガスの単価が高い方はキッチンペーパーのコストを含めても電子レンジの方が節約になるケースもあるようです。キッチンペーパーの代わりに、きれいな布巾や手ぬぐいなどを使うと繰り返し使えて便利です。厚揚げの代わりに焼き豆腐や木綿豆腐を使用して脂質を抑える方法もあります。
補足3:チラシ寿司の具は、砂糖を加える場合と加えない場合があるようです。お好みで味付けは加減して下さい。煮物だけで食される場合は、予算に余裕があれば、鶏肉を加えると美味しくなります。もも肉よりムネ肉の方が安いです。その場合、鶏肉は、にんじんこんにゃくを加える時に一緒に加えて炒めます。
補足4:昆布ご飯のレシピは、酢飯にできるレシピにしています。手巻き寿司や太巻きなどを作りたい場合にも使用できますので、冷凍保存しておくと便利です。冷凍保存しておき、温め直した後にすし酢を加えると、巻きずしやちらしずしなどに使えます。
根野菜の煮物だけなら1食50円未満、昆布ご飯も含めて1食100円未満の節約メニューとなります。根野菜の煮物は、7食分のレシピになっていますが、お弁当のおかずにもなりますし、冷蔵庫で2日程度は保存が可能です。冷凍庫で保存すれば、2週間程度はもつようです。また、煮物1~2食分をちらし寿司米2合分の具材に利用できますので、1人暮らしの方でも、ガス代を節約したいなら、まとめて数食分作っておく方がよいでしょう。
生シイタケにはビタミンEや食物繊維が多く含まれています。干しシイタケの方が栄養価も高く、味も良いですが、少々高価な食材(安い物で30g300円程度)なので、1食50円未満の予算内だと6g以内の使用になります。ごく微量になります。予算に余裕がある方は、干しシイタケを使う方法もあります。その場合、戻し汁も捨てずに出汁に利用して下さい。インゲンやネギ、にんじんにはビタミンAやベータカロテン、丸天やかまぼこには動物性たんぱく質が多く含まれています。厚揚げは植物性のたんぱく質が多く含まれ、大豆製品なのでイソフラボンなどの美容成分も期待できそうです。こんにゃくには、食物繊維が多く含まれていて、ほとんどカロリーがない食材なので、便秘予防、ダイエットに適した食材です。
ゴボウやレンコンも、食物繊維を多く含む食材です。根っこの食材は不足しがちなので、意識して摂取すると良いでしょう。
生のインゲンは15~20本程度で200円近い値段になるようですが、冷凍インゲンは比較的安く購入出来るようです。青ネギは比較的安いですので、予算内でインゲンより量を多く出来ます。緑黄色野菜を多く摂取したいなら、青ネギも加えると良いでしょう。
昆布には、フコイダン、ヨウ素、カルシウム、カリウムなどのミネラルやビタミンA、食物繊維も豊富なので、美容と健康によい食材です。
根野菜の煮物は、昆布ご飯と合わせても1食100円未満の献立になります。低脂肪で低カロリー、ビタミンやミネラル、食物繊維も多く摂取できる、栄養のバランスの良い献立だと思います。