生活の知恵

冷蔵庫や冷凍庫の使い方、選び方で電気代節約2

  前回は主に冷蔵室の使い方や工夫について綴ってまいりましたが、今回は、冷蔵庫の消費電力量を少なくして電気代を節約する工夫、第二弾。
  冷凍室の使い方や工夫冷蔵庫の置き方などで消費電力量を少なくし、電気代を節約する方法や、生活スタイル別節約冷蔵庫の選び方について綴ります。ご自身の生活スタイルと照らし合わせて参考にしていただけたら、と思います。

冷凍庫は詰め込む方が節約

  冷蔵室は詰め込まない方が電気代の節約になりますが、冷凍室は詰め込んだ方が電気代の節約になるようです。氷を詰め込んだ状態が冷却凍結を助ける事が出来ると考えるれば納得できるのではないでしょうか。同じ時間使用した場合、冷凍室は冷蔵室より消費電力量が大きくなるようです。ですので、冷凍室の温度調節は節約に大きく関わってくるのです。

  冷凍庫のない時代は、氷を発泡スチロールなどに詰め、その中で冷やしていたようです。現在でも、夏場はスーパーなどで氷を入れたビニル袋などが置いてあり、それをエコバックの中に入れて帰宅する方もおられるでしょう。帰宅途中に腐敗が進む事を防ぐための工夫でしょう。
  冷凍室に冷凍された食材を詰め込んでおくと、凍った食品などが冷却を助けてくれるため、消費電力を抑えることが出来るようです。凍った食品や保冷剤が詰め込まれた冷凍庫ならば、冷却設定を弱以下にすることも可能です。更に消費電力を抑えられ、電気代の節約になるでしょう。
  買い物から帰ったら、その日のうちに調理して、余りは冷凍保存。冷蔵庫で保存するより、下ごしらえや加熱処理をして冷凍保存する方が、冷蔵庫の電気代節約にもなるのではないでしょうか。食材が傷まないうちに食べきるためにも、冷蔵室の食品密度を低くし冷凍室の食品密度を高くする意味でも、節約になると思います。

ペットボトルで手作り保冷剤

  保冷剤を冷凍室に入れておく冷凍室の冷却を助けてくれますが、保冷剤がない場合、家の中にある物で代用できます。冷凍室内に食品が少ない状態が続くなら、ペットボトルに飲み物を入れて冷凍庫で凍らせておくと、凍ったペットボトルが保冷剤の代わりになります

  カチカチに凍ったペットボトルが冷却を助けてくれるなら、食材密度の低い冷凍室内も弱以下設定に出来るのではないでしょうか。また、冷凍室に食品が増えてきたら、飲み物の入ったペットボトルを冷蔵室に移動させ、飲みごろを見て飲んでしまえば無駄になりません。
  出かける際に持って行くと、自動販売機やコンビニで飲料水を購入する費用を節約できます。出先で缶入りやペットボトル入りの飲み物を購入すると、1本あたり120円~150円はかかってしまいますが、凍らせたお茶やコーヒー、スポーツドリンクなどを持って出かければ、夏場も冷たい飲み物を飲むことが出来ますし、飲料費を節約する事も出来るでしょう。
  ペットボトルがない場合は、保存容器や保存袋などでも代用できます。

常温以上の食品を冷凍保存する場合の節約法

  まだ凍っていない食品を凍らせたい場合は、どうすればよいでしょう。作り置きして冷凍保存したり、炊いたご飯を冷凍保存する場合は、食品の温度が冷凍庫内の温度より高くなっていますので、冷凍庫に入れた場合、冷凍庫は室内を冷やそうとするため、一時的でも電力量が高くなるでしょう。

  作り置きしたおかずなどを冷凍保存する時は、あらかじめ冷ましてから冷凍室に入れるようにすると消費電力量を抑えることが出来るようです。夏場は、調理したおかずを冷ますには時間がかかることもあります。粗熱しかとれない状態で冷凍庫に入れる際は、冷凍室の冷却設定を弱以下から強める方が良いでしょう。高い電力で作動する時間を短くするためにも、ドアを開けないようにしておくことも節約になるでしょう。凍ったら、設定を弱以下に戻すようにすると、消費電力量の増加を最小限に留めることも出来るでしょう。
  冷蔵庫も冷凍室も、冷却設定を調節する部分がドア付近ではなく、奥にある場合が多いので、設定を変える際にドアを開け放す時間が長くなってしまいます。ですので、冷凍したい物を冷凍庫に詰め込むなら、なるべくまとめて詰める方が良いでしょう。また、冷却設定のダイヤル部分にすぐ手が届くように、冷凍室内の食品を整頓しておくことも大切だと思います。
  仕切りが少ない冷凍室ですが、ご自身で仕切りを作ることもできるようです。高さや幅などが保存容器のサイズに合うようにスライドする引き出しのようなトレイを設置したり、本棚のように立て掛けて収納できるようにしても良いと思います。最近の冷蔵庫は、ドアの部分に冷却設定装置が付いている物もあるようですが、大きめの冷蔵庫に多いようです。上手に調節して、消費電力量を抑えると、電気代の節約になるでしょう。

冷蔵室の食品密度が高い方の冷蔵庫選び

  冷蔵庫にも冷凍庫にも入りきらない状態になる事がある場合や、冷蔵室の食品密度が高くなり、冷却設定を中以上にせざるを得ないようならば、大きな冷蔵庫を購入し、弱以下設定にする方が節約になるケースもあるでしょう。

  1人暮らしの方は、1人だからという理由から小さい冷蔵庫を購入される方も多いようです。ですが、お仕事などの事情身体が不自由な方、スーパーが近くにないため車で出かけるとガソリン代がかかってしまう方など、頻繁に食材の買い物に出られないケースもありますし、ネットスーパーなどを利用する場合も、送料を無料にするにはある程度の金額分の買い物をすることになる場合もあります。
  外食やコンビニを利用しない方が、1週間2週間買い物に出られない場合にまとめ買いをすると、かなりの量になってしまいます。お弁当を作って行かれる方ならば、3食自炊と言うことになりますし、栄養を考えて献立をたてるならばなおさら、食材の種類も量も多くなるでしょう。
  また、1人暮らしの場合、急に持病が悪化したり体調を崩して買い物に出られなくなる場合もあるでしょう。長時間キッチンに立つことも出来ない時、宅配などで済ませるとかなりのお金がかかりますので、作り置きをして冷凍保存しておく方が節約になるでしょう。冷蔵室も冷凍室も、もう少し大きいと便利だと感じる方は、買い替えの際に容量と価格、消費電力量を見比べ、ご自身のライフスタイルに合った冷蔵庫を選ばれると良いでしょう。
  200リットル未満の冷蔵庫は、高性能な省エネ機能が備わっていない製品も多いようです。ですが、省エネ機能が備わっている物は、価格がずいぶん高くなるようです。
  10年使用できると仮定して計算してみようと思います。冷蔵庫の購入費用の差額が20000円である場合、10で割ると2000円。1年間で2000円の差になります。電気代を1kwhあたり20円で計算すると、2000÷20=200kwh購入する冷蔵庫の年間消費電力量が200kwh以上少ない省エネ冷蔵庫なら、購入金額の差額分は電気代が安くなるという計算になります。大きな冷蔵庫で弱以下設定にして使うならば、更に電気代は安くなり、節約になると思われます。
  製品の容量や価格を見て比較した場合、150リットルの冷蔵庫から200リットルの冷蔵庫に買い替えるなら、300リットル以上の冷蔵庫に買い替える方が消費電力量が少なくなるケースもあるようです。例えばの事例ですので、買い替えを考えておられる方は、購入予定の製品価格と消費電力量をもとに計算してみられると良いと思います。

冷蔵室内の食品密度を低く保てる方の冷蔵庫選び

  冷蔵室の食品密度が低く保たれている場合は、現在使われている冷蔵庫の容量が適切なのではないかと感じます。自炊をしない方は、小さい冷蔵庫であっても、常温で保存できる未開封の飲料水などを必要以上に冷蔵庫に詰めないようにすると、冷蔵室の食品密度が低く保てるようです。冷却設定を弱以下に保てるならば、容量は現在と同様で良いと思います。容量の小さい冷蔵庫は価格も安くなっているようなので、価格の安い冷蔵庫を選ばれる方が節約になるケースが多いようです。

  毎日買い物に出る事が可能な方は、ついたくさん買ってしまうことがないならば、安い食材をかしこく買うことも出来るでしょう。タイムサービスなどを狙って、1日に数回買い物に出かけられる方もおられるようです。安い時にまとめ買いをすることもあると思いますが、調理してから冷凍保存するなど工夫をすれば、冷蔵庫内の食品密度を低く、冷凍庫内の食品密度を高く保つ事も出来るので、買い物と消費のバランスを保つことも出来るのではないでしょうか。
  冷蔵室を弱以下設定にしていても、冷蔵室内の温度を保てる方は、大きな冷蔵庫に変えない方が節約になるケースもあるようです。冷蔵庫を選ばれる際、大きさよりも、消費電力量と購入金額に注目されると良いと思います。省エネ家電は製品の価格が高くなっています。
  例えば、同じ容量の冷蔵庫が2つあるとします。年間の消費電力量が200kWh少ない物は、値段が30000円高いとします。200kwhの差は、年間2000円の節約になり、10年で20000円の節約になります。が、購入する冷蔵庫の価格が30000円高いので、消費電力量が高くても価格の安い冷蔵庫を購入する方が節約になるでしょう。電気料金は1kWhあたり20円で計算していますが、実際は20円~28円程度。電力会社や各家庭の1か月あたりの消費電力量によっても異なります。詳しくは、電気代とガス代の仕組みを知って節約で綴っています。
  現在使われている冷蔵庫の大きさで不都合がないならば、同じくらいの容量を選ばれると良いのではないでしょうか。長く使う電化製品ですので、消費電力量と購入価格もしっかり計算して、かしこい買い物をしたいですよね。

冷蔵庫の置き方で節約

冷蔵庫の背面や左右から熱気を感じた方もおられるのではないでしょうか。冷蔵庫からは熱が放出されています。この熱を上手に逃がせる場所に設置すると、消費電力量の節約になるようです。

  冷蔵庫の説明書には、背後や左右に空間を作って設置するように記載されています。具体的に数値が記載されていますので、電気代の節約のためにも、空間をもたせて設置すると良いでしょう。
  冷やすために活動してくれる冷蔵庫は、エアコンの冷房機能と似ているようです。夏場は冷えにくいと感じられる方もおられると思います。冷蔵庫から放出される熱をうまく逃がすことが、消費電力量を抑えることに繋がるようです。置き場所も重要ポイントなので、購入前にサイズなどはしっかり測っておきましょう
  現在、冷蔵庫の背後や左右に空間がなく、効率の悪い状態で作動させている場合は、買い替える前に、背後と左右の空間を含めた冷蔵庫のスペースを把握しておくと良いでしょう。一度設置すると、頻繁に移動できない物ですので、購入し設置する際は慎重に。
  既に実行されている方も多いと思いますが、冷蔵庫の上部には物を置かない方が節約になります。熱も出ています。どうしても置かざるを得ない場合は、吊り棚や突っ張り棚などを用いる方法もありますので、工夫してみると良いでしょう。


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