かしこく買い物3乾麺と茹で麺どちらを買うと節約?
同じ食材なら、出来るだけ安く購入して、支出を節約したいですよね。暑い季節になると食べたくなるのが、冷やしそうめんやざる蕎麦、冷やしうどんや冷やし中華ではないでしょうか。
また、年末には年越し蕎麦など習慣として食されている方も多いのではないでしょうか。
今回は、この麺類に視点を置きたいと思います。
乾麺を自宅で茹でる場合と、既に茹でた麺を購入する場合とでは、どちらが節約になるのでしょうか。
乾麺を長時間茹でる場合と、生麺やチルド麺を購入して短時間ゆでる場合とでは、どちらが節約になるのでしょうか。
乾麺の方が割安になっている事が多いようですが、茹でるにはガス代がかかります。また、乾麺を茹でると重さもかさも変わります。どちらが節約になるのか、比較検証してみました。
長期保存可能な乾蕎麦と光熱費0円茹で蕎麦
とある1㎏入りの乾蕎麦は、350円で売られています。とある1袋150gの茹で蕎麦は、50円で売られています。乾物の蕎麦を茹でるには、ガス代がかかります。ガス代を含めた乾蕎麦の値段と、既に茹でてある茹で蕎麦の値段を比べると、どちらが安くなるのでしょうか。比較検証してみました。
乾物の蕎麦は、茹でると2.6倍の重量になります。つまり、100gの乾蕎麦を茹でると260gの茹で蕎麦になると言う事です。
1食分毎に袋に入って売られている茹で蕎麦は、150g入りが多いようなので、1食分の茹で蕎麦を150gとして計算しました。
まず、乾蕎麦を茹でる時にかかるガス代を計算してみましょう。なるべくまとめて茹でた方がガス代の節約になります。一人暮らしの方でも、2食分程度まとめて茹でた場合で計算してみます。
2食分で300gの茹で蕎麦を作るには、1リットル程度の水を沸騰させ、10分茹でなければならないと仮定します。
中火で5分弱火て10分加熱した場合、ガス使用量は0.038立方メートル。
1立方メートルあたりのガス代が150円の都市ガスの場合は、5.7円のガス代。
1立方メートルあたりのガス代が500円のプロパンガスの場合は、19円のガス代がかかります。
2食分茹でたとすると、1食分あたりのガス代は1/2になります。
1立方メートルあたり150円のガス会社の場合は、5.7÷2=2.85円。約3円。
1立方メートルあたり500円のガス会社の場合は、9.5円。約10円のガス代がかかるようです。
次に、300gの茹で蕎麦を作るために、何gの乾蕎麦が必要で、いくらかかるのかを計算します。
乾物の蕎麦115gを茹でると300gの茹で蕎麦が出来上がります。
1㎏350円の乾蕎麦115gの値段は40.2円。約40円になります。1食分は約20円。値段は商品によっても買う店舗によっても異なりますので、とある乾蕎麦を例にして計算しています。
乾蕎麦の値段にガス代を加えてみましょう。
乾麺の値段とガス代を含めると、1立方メートルあたり150円のガス会社の場合は約23円。
1立方メートルあたり500円のガス会社の場合は、約30円になります。
こうして比較すると、ガスの単価が150円で、2食分~3食分を一気に茹でる場合は、乾麺を購入する方が節約になるようです。茹でる際に水の量を増やすと、それだけ沸騰するまでにかかる時間が増え、ガス代も増えますので、今回使ったガス代の数値は、3食分以内かと思われます。
1食分ずつ単価500円のプロパンガスを使って茹でる場合も、20+19=39円となり、1袋50円で売られている茹で麺を購入するより安く上がるようです。
ここで使用した値段はとある値段です。茹で蕎麦が40円未満で売られているケースもありますし、乾蕎麦の値段も様々ですので、買い物をする際の参考にしていただけたらと思います。
ガスの単価が高いプロパンガスの場合は、乾麺を購入して自宅で茹でるより、既に茹でて袋詰めされた茹で麺を購入する方が節約になるケースもあるようです。乾麺は茹で麺と違って長期保存が可能です。頻繁に買い物に出られない方は、保存のきく乾麺の方が便利なケースもあるでしょう。また、安い茹で麺は、賞味期限が短いため、買ったその日か翌日には食すようになるため、まとめ買いに向かない食材でもあるでしょう。ガスの単価やライフスタイルによってどちらが節約になるかも異なるようです。
生中華麺と茹で中華麺、どちらが節約
冷やし中華などに使用する中華麺はどうでしょう。乾物の中華麺はあまり売られていないようなので、生麺と茹で麺を比較してみたいと思います。
生中華麺は、茹でると重量が1.9倍になります。5食分(550g)で300円程度で売られているようです。1玉分の生中華めんは、110g~140g程度。最近は少し量が少なくなっているようです。
110gの生麺を茹でると、210g程度の茹で麺が出来上がります。既に茹でて売られている中華めん1袋は150g程度のようなので、生めん1玉を茹でた方がずいぶん量が多いようです。茹で中華めん150gで比較したいので、150gの茹で麺を作るために必要な生中華めんの量を計算してみると、78.9g。約80gの生中華めんを茹でると、150gの茹で中華めんが出来上がります。550gで300円の生中華めん、80gあたりの値段は、43円。
この生中華麺を茹でるのに3分必要だとして、ガス代を計算してみました。
とある中華麺は、パッケージに沸騰したお湯で3分茹でるようにと書かれています。
中火で5分弱火で3分程度加熱するとガス使用量は0.025+0.004=0.029立方メートル。約0.03立方メートル。
ガス代は、単価150円の都市ガスの場合、150円×0.03立方メートル=4.5円程度。
単価500円のプロパンガスの場合、500円×0.03立方メートル=15円程度。
生中華麺の値段にガス代を加えた値段と、茹で中華麺の値段を比較して、安い方を購入すると節約になるでしょう。
生中華麺の値段にガス代を加えた値段と、茹で中華麺の値段、どっちが安い?
5食分で300円程度の生中華麺を購入し、2食分まとめて茹でた場合、1食分あたり都市ガス2.25円、プロパンガス7.5円。麺の値段+ガス代は以下になります。
43円+2.25円=45.25円(都市ガスの場合、約45円)
43円+7.5円=50.5円(プロパンガスの場合、約51円)
1食分だけ茹でた場合、
43円+4.5円=約48円(都市ガスの場合、約48円)
43円+15円=約58円(プロパンガスの場合、約58円)
1食分ごとに袋に入って売られている茹で中華麺150gの値段は、45円~65円程度のようなので、値段によってはどちらが安いかも異なるようです。
麺を茹でる時にかかるガス代を知っておく事は、かしこく買い物をするヒントになるのではないでしょうか。
茹で時間の短い生中華麺も販売されているようですが、水を沸騰させるために5分(冬場は水温が低いため5分以上)はガスを使用すると考えると、既に茹でてある安い麺を買う方が節約になるケースが多いようです。生中華麺を自宅で茹でて食べる方が、美味しいかもしれませんが、生中華麺が必ずしも安いとは限らないと言えるでしょう。
蒸し中華麺や乾物のインスタント麺は安い?
蒸し中華麺は、茹で中華麺より安いようです。1食分で30円以下の蒸し中華めんもあるようです。最近は、ノンフライの乾物インスタント麺なども販売されていますが、沸騰したお湯で3分茹でるなら、生麺をゆでる時と茹で時間は同じです。多少水を少なくして茹でられるため、沸騰するまでにかかる時間は短く出来るようです。1食あたりの値段は様々ですが、生中華めんより少し高いようです。
インスタント麺は電子レンジで茹でて節約
インスタント麺の場合は、電子レンジで中華麺を茹でる事も可能です。少量の水で茹でられるため、消費電力量も抑えられます。
インスタント麺の固まりが入る大きさで、深さもある容器ならば、電子レンジで茹でると光熱費の節約になるでしょう。電子レンジで米2合を炊飯出来る容器なら、インスタント麺2食分をまとめて茹でることも出来るようです。
500Wで8分加熱したとき、消費電力量は、約0.07kWh。
電気代を1kWhあたり22円で計算すると約1.5円になります。
インスタント麺を使って冷やし中華を作ることも出来ます。ノンフライのインスタント麺を使うと、脂っぽくならないようです。冷やし中華のレシピ、美味しい醤油だれのレシピも追々ご紹介していきます。
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