節約クッキング

かしこく買い物4冷凍,茹で,チルド,干しうどんならどれを買うと節約?

  既に茹でてあるうどんを購入するか、自宅で茹でる干しうどんや冷凍うどん、チルドうどんを購入するか、光熱費を合わせて考えるとどちらが節約になるのでしょう。
  今回は、既に茹でて売られている茹でうどんと、冷凍うどん、乾物の干しうどん、干しうどんより茹で時間の短いチルドうどんの値段と光熱費を合計してコストを比較してみます。
  暑い夏には、ざるうどんなどを食される機会も多いのではないでしょうか。麺を買う値段だけでなく、茹でる光熱費も含めて比較検証してみました。

長期保存可能な干しうどんを茹でる光熱費

  乾物の干しうどんは、長期保存が可能です。安い時にまとめて買っておき、食べたい時に茹でて食べられる点は便利だと思います。1食あたりの値段は、干しうどんだけなら比較的安いようですが、干しうどんを茹でるには、ガス代がかかります。水もある程度の量は必要なので、沸騰させるまでにかかる時間も長くなり、ガスの使用量が気になるところではないでしょうか。どのくらいのガス代がかかるのか、検証してみました。

  乾物の干しうどんをガスコンロで茹でる場合、まず水を沸騰させ、パッケージに記載されている茹で時間にしたがってうどんを茹でます茹で時間は8分~12分程度の商品が多いようです。
  1食分だけ茹でると、毎回水を沸騰させ、茹でることになり、毎回ガス代がかかることになります。茹でたうどんは、時間を置くと伸びてしまったり、必要以上に水分を吸ってしまったり、冷蔵庫に入れておくと固くなってしまったり、歯ごたえや味が落ちてしまうようです。ですが、1人暮らしの方も、ガス代の節約を考えるなら、2食分以上茹でておく方が節約になります。
  水温やコンロによって差はありますが、2リットルの水を沸騰させるには、ガスコンロの中火~強火で10分以上はかかるようです。たっぷりのお湯で茹でる方が良いのですが、水の量が多いほど沸騰させるまでにかかる時間が長くなり、ガス代がかかりますので、不都合がない程度に水の量を減らすと節約になるようです。
  今回は、1.2リットルの水で2食分茹でた時にかかるガス代として計算してみました。夏場は水温が高いため、比較的短時間に沸騰しますが、冬場は水温が低いため、沸騰するまでにかかる時間が長くなります。
  沸騰するまでに6分(冬場はもっと長くなるようです)かかり、干しうどんの茹で時間が10分であった場合、途中差し水をするしないにかかわらず中火で6分、中火~弱火で10分程度ガスコンロを使用するとします。コンロの種類や火力、火加減などによってガスの使用量は異なりますので、とあるガスコンロで茹でた場合だと思って下さい。
  中火~弱火で16分間ガスコンロを使用すると、約0.07立方メートルのガスを使用するようです。1立方メートル当たりのガス単価が150円のとある都市ガスで計算すると、ガス代は約10円になります。1立方メートル当たりのガス単価が500円のとあるプロパンガスで計算すると、ガス代は約34円になります。
  水の量を1リットル以下に変更すれば、沸騰するまでにかかる時間も短縮できますが、そうすると茹で汁が白く濁り、ドロドロになる可能性があります。気にならない方は、水量を減らす方がガス代の節約になるでしょう。また、火力が小さい方がガス代は節約できますが、火加減を強めにして鍋の中でうどんが躍るような状態で10分茹でる方が美味しく茹で上がります。干しうどん3食分以上を茹でる場合、水1.2リットルでは少々少ないと感じる方もおられるでしょう。

干しうどんの値段と茹でる光熱費の合計

  干しうどん何グラムで1食分の茹でうどんになる?

  既に茹でてある、とある1袋200gの茹でうどんは、30円で売られています。ここでは、茹でうどん1食分を200gとして比較していきます。とある500g入りの干しうどんは、160円で売られています。乾物のうどんは、茹でると重量が約2.6倍になりますので、200gの茹でうどんを作るには干しうどんが77g必要です。500gで160円の干しうどん77gの値段は、25円程度になります。

干しうどん1食分の値段に茹でるガス代を加えるといくらになる?

  1食分の干しうどんが25円。2食分の干しうどんを茹でる際にかかるガス代は、とある都市ガスが10円。とあるプロパンガスが34円。1食分のガス代は、とある都市ガスの場合5円。とあるプロパンガスの場合17円
  ここでは、2食分まとめて茹でたとして、ガス代を半分にした数値を加えます。1食分だけで茹でた場合はそのままのガス代を加えることになりますので、可能な限りまとめて茹でる方が節約になります
  干しうどんの値段とガス代を合計すると、都市ガスの場合は、25+5=30円プロパンガスの場合は、25+17=42円

干しうどんを買って自宅で茹でる場合と、既に茹でてある茹でうどんを買う場合、どちらが安くなる?

  1食分だけ茹でるなら、都市ガスプロパンガスともに、1食30円程度で売られている茹でうどんを購入する方が安くなるようです。ガスの単価が安い場合で、2食分以上まとめて茹でるなら、干しうどんを購入して自宅で茹でる方が安くなるケースもあるようです。
  自宅で茹でる方が美味しいと感じる方が多いと思いますが、茹でる手間と微量の水道代と安くないガス代がかかるため、ガスの単価が高いプロパンガスの場合は、茹でうどんを選ぶ方が節約になるようです。

長期保存可能な冷凍うどんを茹でる光熱費

  冷凍うどんのパッケージには、沸騰したお湯で1~2分程度加熱するように記載されているものが多いようです。既に茹でてあるので、凍ったうどんを解凍するような意味合いでしょうか。干しうどんの場合より茹で時間は短くなりますし、使用する水の量を少なくすることが出来ます。水の量を少なくすれば、沸騰するまでにかかる時間を短縮出来ます。それにともない、ガスの使用量も少なく出来るため、干しうどんを茹でるよりガス代を節約できるでしょう。

  では、冷凍うどんを2食分茹でた場合にかかるガス代はどのくらいになるのでしょう。
  冷凍うどんは、ある程度茹でた後に冷凍されています。水の量は、固まっている冷凍うどんに水が被るようにしますので、2食分を茹でるなら底面積の広い大きな鍋を使う方が水量を少なく出来るでしょう。鍋のサイズによって水の量も異なります。とある例として、2食分を水800ミリリットルで茹でた場合のガス代で計算します。
  800ミリリットルの水を沸騰させるためにガスコンロ中火で5分かかるとします。茹で時間を2分として中火で7分間ガスコンロを使用するとします。冷凍うどんの場合、うどんを入れるとお湯の温度が下がるため、火力を弱火に変更せず、中火のまま茹でるケースが多いため、ここでは中火で7分使用するとして計算しています。
  中火で7分ガスを使用すると、とあるガスコンロは0.04立方メートルのガスを使います。このガス代は、1立方メートル当たり150円の都市ガスならば約5.3円1立方メートル当たり500円のプロパンガスならば約17.5円になるようです。

冷凍うどんの値段に茹でるガス代を加えるといくらになる?

  冷凍うどんの値段はどのくらいなのでしょうか。
  とある冷凍うどんは、3食分180円程度で売られています。1食分は200gで60円程度。
  2食分まとめて茹でたとしてガス代を計算すると、1食あたりのガス代は、とある都市ガスは、2.7円。とあるプロパンガスは8.8円
  冷凍うどん1食分の値段に茹でるガス代を加えると、とある都市ガスの場合は60+2.7=約63円。とあるプロパンガスの場合は、60+8.8=約69円
  冷凍うどん1食分にかかるコストは、干しうどんよりも茹でうどんよりも随分高くなるようです。ガスコンロを使って茹でた場合、長期保存できる干しうどんと冷凍うどんを比較すると、干しうどんの方が安くあがるようです。

冷凍うどんを電子レンジで加熱する電気代

市販の冷凍うどんの中には、電子レンジで調理可能なものもあるようです。パッケージに500Wで3~5分加熱と記載されている商品が多いようなので、加熱時間4分で計算してみました。
  500Wで4分加熱すると消費電力量は、0.5kW×4÷60=0.033kWh1kWhあたりの電気代を22円で計算すると0.733円の電気代となります。
  冷凍うどんを茹でる光熱費は約1円となり、ガスコンロで茹でるより節約になるようです。冷凍うどんを茹でるならガスコンロより電子レンジの方が節約になるようです。

冷凍うどんと干しうどん、どちらが安い?

  冷凍うどんも干しうどんも長期保存が可能です。冷凍うどんを電子レンジで加熱した場合、うどんの値段+電気代=60円+1円=61円干しうどんは、ガスの高いプロパンガスの場合でも25円+17円(2食分まとめて茹でた場合)=42円干しうどんの方が節約になるようです。
  ガスの単価が高いプロパンガスの場合で、干しうどんを1食分ずつ茹でる場合のガス代は34円、うどんの値段とガス代を加えると、25円+34円=59円。この場合でも冷凍うどんを電子レンジで茹でるより2円安くなります。
  冷凍うどん1食あたりの値段がもう少し安い場合や、ガスの単価がもっと高い場合は、干しうどんより冷凍うどんの方が安く上がるケースもありますので、参考までに。

チルドうどんを茹でる光熱費

  ある程度茹でた後に真空パックにされているチルドうどんは、干しうどんほど長期保存はできませんが、ある程度冷蔵庫で保存出来るようです。安いスーパーで購入すると賞味期限が1週間先であったり、あと1日であったりしますので、献立や消費ペースを考慮して購入される方が良いでしょう。では、茹でうどんより賞味期限が長く、値段は割高となっているこのチルドうどんを茹でる際にかかる光熱費はいくらになるでしょう

  チルドうどんのパッケージには、沸騰したお湯で1~3分加熱するように記載されている商品が多いようです。沸騰するまでに5分、沸騰してから2分として計算すると、上記にある冷凍うどんを茹でるガス代とほぼ同じですが、チルドうどんは、冷凍うどんほど冷たくないので、沸騰させた後、中火~弱火に火加減を弱めて茹でられます。そのため、多少ガス使用量は少なくなるでしょう。
  こうしてみると、冷凍うどんとチルドうどんは、茹でる際にかかる光熱費に差がないようです。冷凍うどんとチルドうどんで悩まれた場合は、賞味期限を考慮しながら、うどんの値段が安い方を選ぶと節約になるのではないでしょうか。

冷凍うどんとチルドうどん、どちらが安い?

  チルドうどんの値段はいくらくらい?

  チルドうどんの値段はどのくらいなのでしょう。3袋分で150円~180円程度の商品が多いようです。1袋は、180g入りになっている商品が多く、1袋あたり50円~60円程度。チルドうどんは茹でると重量が約1.2倍になります。
  1食分の茹でうどんを200gとして比較したいので、計算します。
  約167gのチルドうどんを茹でると200gの茹でうどんになります。茹でた後の重量が200gになるチルドうどんの重量は約167g。
  180gで50円のチルドうどん167gの値段は約46円になります。180gで60円のチルドうどん167gの値段は約56円

  冷凍うどんとチルドうどん、200gの値段はどちらが安い?

  茹でた後の重量200gあたりで比較すると、チルドうどんは46~56円程度のようです。実際には1袋ごとに食されるので、180gのチルドうどんを茹でた後の重量216g(多めに食べることになるでしょう)で50円~60円。
  冷凍うどんは、1袋に200g入っている商品が多く、3袋で180円程度。1食60円程度で売られているようです。
  比較してみると、冷凍うどんよりチルドうどんの方が多少安い商品があるようです。最近は、チルドうどんの中にも電子レンジで加熱できる商品があるようなので、賞味期限が短い点を除くとチルドうどんの方がお得かもしれません。

安い順に整理すると

  茹でうどんを30円で購入する。
→干しうどんを2食分ガスコンロで茹でる。
1食あたりのコストは、
ガスの単価150円の場合…25+5=30円。
ガスの単価500円の場合…25+17=42円。
→チルドうどん2食分をガスコンロで茹でる。
ガスの単価150円の場合…50+2.7=約53円。
ガスの単価500円の場合…50+8.8=約59円。
→冷凍うどんを電子レンジで茹でる。
60+1=61円。
→冷凍うどん2食分をガスコンロで茹でる。
ガスの単価150円の場合…60+2.7=約63円。
ガスの単価500円の場合…60+8.8=約69円。
とあるうどんの値段ととあるガスコンロ、ガスの単価、電気の単価で計算しています。参考になればと思います。



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