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オーブンレンジには、パンを焼く機能が備わった製品があります。オーブントースターがない場合でも、パンを焼くことが出来るようになり、便利になったと思います。
では、どちらが電気代の節約になるのでしょうか。
製品にもよりますが、オーブントースターは1000W以上のものがほとんどです。オーブンレンジもグリル機能を使うと1000W以上になるものがほとんどなので、差はあまりないようです。差があるのは、焼きあがるまでの時間です。時間はオーブントースターの方が短時間で焼きあがります。オーブントースターがあるなら、そちらを使ってパンを焼く方が節約になるようです。
最近のオーブンレンジには、トーストメニューを使うと、500~700W程度で加熱がはじまり、その後グリル機能で焼き始める仕組みになっているものがあるようです。両面焼けて一度に2枚焼けますので、実際に1000Wのグリル機能が何分なのかを考えると、オーブンレンジもオーブントースターも消費電力量に大きな差はなくなってきている気がします。
オーブンレンジのグリル機能が1000Wだとして、ずっと1000Wで3分かかったとすると、0.08kWhです。700Wのヒーターで2分、1000Wのグリルで1分かかったとすると、0.03kWhになります。1000Wのオーブントースターで2分かかったとすると、0.03kWhとなります。
魚を焼くグリル機能を使って食パンを焼くと、弱火なら10分かかったりしますが、火加減によっては、短時間で焼き上げることが出来ます。焦がさないように見ておかなければならないので、不便ではありますが、こんがり焼くことが可能です。
気になる光熱費ですが、コンロの種類や火加減、時間によってかかるガス代は異なります。ですので、1分で焼けた場合で計算しましたが、プロパンガス1立方メートル当たり500円で計算しても、オーブントースターの3倍の光熱費がかかるようです。また、ひっくり返す手間がかかります。
プロパンガスの住宅は、なるべく調理にガスを使わない方が節約になるようですね。
ガスコンロの説明書に記載されている数値によって異なります。2口同時に使用した場合と1口の場合も異なりますし、火加減によっても異なります。グリル機能はコンロよりやや低めです。とある2口コンロのグリル機能を使うと、強火で1時間当たり約0.2立方メートルのガスを消費します。1分でパンが焼けたとすると、0.003立方メートルのガスを使用し、ガス代の単価500円で計算すると1.6円かかります。ちなみにオーブントースターだと、電気の単価を20円で計算して0.5円程度でした。ガスの単価が150円程度ならば、0.45円程度、ガスコンロのグリル機能を使う方が安くなりますので、ガス会社によってどちらが節約になるかが異なるようです。
朝起きて、朝食にパンを焼いて食べるなら、寝る前に冷凍したパンを冷蔵庫に入れ替えるだけで、節約になります。
僅かな節約ですが、ちりも積もれば山になるのではないかと思います。
冷凍保存する前や焼く前に、 食パンの片面に切れ目を入れておきます。ふろふき大根を作る時の隠し包丁の要領です。浅くで構いません。あまり深く切ると、向こう側が見えてしまいますので注意してください。
切れ目を入れておくと、冷凍されたパンを焼く時に火が通りやすいため、加熱時間を短縮する事ができ、光熱費の節約になります。
あらかじめ冷蔵庫で解凍するなら、光熱費に差はありませんので、参考までに。
電化製品がたくさんあると、汚れた家電は掃除もすることになりますし、コンセントを抜き忘れれば待機電力がかかります。捨てる際には、お金がかかります。リサイクル法で義務付けられていない電化製品(電子レンジやオーブントースターなど)も、捨てる際にはお金がかかります。料金は自治体によって異なるようです。
夏場は、家電から出ている熱で部屋が暑く感じられる事もあるでしょう。ご自身の生活スタイルに合わせて調理器具を選ばれると良いと思います。
家庭電化製品の寿命は年々短くなっているようです。修理するより新しい家電を買う方が安くなっていると感じたことがある方もおられるのではないでしょうか。
何年もつかを計算し、必要な家電なのかをよく考えて購入すると、後悔のない買い物が出来るのではないでしょうか。
ガス代が高い住宅にお住まいの方は、電化製品を上手に使うと良いと思います。